メディアは旧ジャニーズの“広報”をいつまで? 1000億円ともいわれる資産・遺産の行方が大切だ
それなのに、くだんの記者会見では質問すら出ず、メディアはNGリストで大騒ぎする茶番劇を演じていた。
タレントの今後については専属契約かエージェント契約だけなのか。新会社の東山紀之新社長、井ノ原快彦副社長の二人三脚でそれらをやっていくというが、経営の素人がどこまでできるか疑問だ。あるタレントに聞いたら、事務所の経営が破綻しそうになり、任されたタレントがその後を引き継いだが、みんな考えがバラバラで解散するしかなかったそうだ。
東山、井ノ原も同じにならないか。タレントの将来を考えるなら、いい先例がある。郷ひろみや本木雅弘だ。郷は大手芸能プロに移って成功し、本木は俳優が多く在籍する芸能プロで確たるポジションを築いた。
新会社は旧ジャニーズを芸能プロとして立て直すより、タレントの受け皿を探してあげた方がいいように思う。芸能界は引き抜きはご法度だが、ジャニーズから引き取り手を探すのならOKだろう。旧ジャニーズに守られ、甘やかされてきたタレントがエージェント制で生き残れるほど、この世界は甘くない。新会社に残るのは東山と井ノ原、トップスターの木村拓哉だけ。この体制なら東山も井ノ原も現役で活躍できる。
(峯田淳/日刊ゲンダイ)