映画「翔んで埼玉」続編にすがるフジテレビ…公開早々「琵琶湖の水」でケチがつきそうに
「翔んで埼玉」の続編「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」が23日に封切られ、地元で聖地と呼ばれる劇場「MOVIXさいたま」(さいたま市大宮区)は連日満席だ。とにかく、埼玉は大変な盛り上がりで、「翔んで埼玉展」が開かれ、県民の日には主演のGACKTと二階堂ふみが県知事とイベントに登場、行田市の田んぼアートにも2人が描かれている。埼玉新聞は公開記念特集まで組んだ。
製作委員会幹事のフジテレビの力の入り方がこれまたすごい。「めざましテレビ」などワイドショーは連日この話題に時間を割き、映画出演者が登場する宣伝番組「翔んで埼玉プレゼンツ」を5夜連続で流した。トークバラエティーにGACKTがスペシャルゲストで出演し、スポットCMもうるさいほど連発。
秋ドラマ「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」は世帯視聴率5%を割って、月9歴代最低記録を更新しそうだというのに、もうこっちは見限って、もっぱら「翔んで埼玉」のPRに時間も予算もかけている。
「フジテレビがここまで推すのは、この映画が儲かるからです。1作目(2019年公開)は予算をかけないB級映画として作られ、とくに注目もされていませんでしたが、公開されるとディスり倒されてる埼玉県民が面白がって劇場に詰めかけ、それが評判になって大当たり。観客動員数240万人、興行収入37億6000万円は、まさに棚ぼたでしょう。日本アカデミー賞では最優秀監督賞など12部門で受賞しましたしね。こうなると、続編への期待は大きくなります。フジ社内では、前作を大きく上回ることが求められています」(テレビ情報誌編集デスク)