「コットン」結成12年目でついにブレーク 覚醒した吉本興業の“眠れる獅子”の実力
お笑いではなかなか結果が出せず、くすぶっているにもかかわらず、西村は当たり前のように自信満々な態度を崩していなかった。それが共演者からは珍しがられ、面白がられることになった。この番組で彼らはコンビ名をコットンに改名して、新たな一歩を踏み出した。
22年にコントの大会「キングオブコント」で準優勝を果たしたことで、さらに勢いに乗った。23年には数多くのレギュラー番組が始まり、ニホンモニター調査の「2023ブレイクタレント」では、神田愛花に次ぐ2位にランクインした。
西村にはアナウンサー時代に磨かれたMC能力があり、きょんには持ち前の明るさと抜群の演技力がある。それぞれの強みを生かして幅広い分野の番組に適応することができるからこそ、引っ張りだこになっているのだろう。
ほかの誰よりもタレント性のあるコンビが、10年以上もタレントになりきれずに苦しんできた。コットンが本領を発揮するのはここからだ。 =つづく