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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

パワーも優しさもリミッターゼロ 奇想天外トム・ブラウンみちおは繊細な怪人

公開日: 更新日:

「俺の涙見て(相方の)布川が引いた」
(みちお/テレビ朝日系「ランジャタイのがんばれ地上波!」1月9日放送)

 ◇  ◇  ◇

 奇想天外なネタで人気のトム・ブラウンの一人、みちお(39=写真(右))は人間性もいまいち不明で「怪人」などと呼ばれる。しかし、事務所の後輩でずっとライブで切磋琢磨してきたヤーレンズが、昨年の「M-1グランプリ」で決勝進出。自身が敗退したにもかかわらず、悔しさよりもうれしさが勝ち、もらい泣きしたという。

 彼の姿を見たヤーレンズ出井は「みちおは出井2人分泣いてた」と振り返る。その時のことを、みちお本人が語った一言が今週の言葉だ。「ライブシーンで『面白いけど、きっと誰も売れないだろう』とか思いながらやってたけど、結局みんなテレビ出れるようになったね」としみじみと語った。

 トム・ブラウンの奇想天外っぷりを象徴するのは、コロナ禍でのエピソード。多くの芸人が無観客の配信ライブを行う中、彼らは無観客・「無」配信ライブを開催しようとしたのだ。

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