「やすし、紳助も切った」吉本興業が松本人志と距離を…“企業DNA”では割り切れない複雑事情
松本人志はテレビのレギュラー7本を持ち、企画や構成に関わっている番組もある。その穴は大きいように思えるが……。
■大阪市を始めとする官公庁との深いつながり
「吉本は大阪市と包括連携協定を締結したり、全国に『住みます芸人』を派遣したりするなど官公庁との仕事も多い。そんな企業にとって、松本さんの性加害疑惑は大きなダメージになる。吉本には6000人もの芸人がいますし、代わりはいくらでもいる。休業で松本さんのお笑いの感覚も鈍るでしょうし、もし1年後や2年後に復帰しても今までのような人気が保てるとは判断しないのでは。個人的な恩があっても、従業員や芸人を合わせて吉本には数千人が関わっている。その人たちを1人のために犠牲にはできないでしょう」(芸能関係者)
「週刊文春」の第一報から今までの松本の対応も、吉本が見切る要素になりそうだ。
「吉本は最初、彼を信頼して『当該事実は一切なく』と声明文を発表したのに、松本さんがXで飲み会はあったと認めるような投稿をした。これで、“一切”の論拠が崩れた。その後も、決定事項ではないのに『ワイドナショー』の出演を示唆するなど吉本は振り回された。そして、『週刊文春』には毎週ハラスメントを訴える新たな証言者が登場する。これでは、堪忍袋の緒が切れてもおかしくありません」(前出の芸能関係者)