STARTO社「始動イベント」にファンが不信感… 《エージェント会社はどこいった?》の声も
■旧ジャニーズ事務所が集めた個人情報を新会社がちゃっかり流用
「グループや個人がどのような契約形態になるのかを心配していたファンが多かったため、マスコミ向けに『東京ドームでカウコンのようなライブやります!』と発表する前に、それぞれのタレントがどのような契約をしたのかなども含めて、しっかり説明するのが筋だろうと憤るファンが多いのです。また旧ジャニーズ事務所が集めたファンクラブ会員の個人情報を、勝手に新会社が利用してコンサートの案内を送ってきたことを問題視しているファンもいます。なし崩し状態のような現状について、《ジャニーズ事務所がなくなる意味あったの?》とモヤモヤしているファンもいますね」(音楽業界関係者)
エージェント契約という新たな形態に期待を抱いていたファンも多かったという。それぞれのグループが会社を作り、個人でもグループでもエージェント契約を前提とした自由な選択ができるというイメージが当初の発表では強かったためだ。
「グループが稼働していく上で、楽曲やファンクラブの権利の管理、運営などを全てそれぞれのグループの会社に移行するのは金銭的、労力的にも非現実的でしょう。仮にグループの会社が権利を管理すれば、カウコンや今回の新会社のコンサートのように、所属タレントが一同に介するイベントをするのも厳しくなってきます。なので、グループや個人活動がエージェント契約とマネジメント契約の合わせ技にすることは致し方ないと思いますが、いつのまにかSTARTO社が“マネジメント契約を前提とした新会社”という印象にすり替わった感は確かに否めません。こういった一貫性のなさが、NHKやフジテレビの旧ジャニーズの番組終了に拍車をかけてしまっているのかもしれませんね」(同)
まずは東京ドームのコンサートを打ち出し、ファンに安心してついてきてもらいたいというのがSTARTO社の戦略なのかもしれないが、なし崩しは逆効果。新会社の一挙手一投足を誰よりも厳しく見つめているのは、旧ジャニーズ事務所を支えてきたファンたちだろう。