「水ダウ」企画力冴える清春回…お笑いバラエティーで“脱出企画”が好評のワケと今後注目の番組は?
今月13、20日と2週連続で脱出企画を放送した「水曜日のダウンタウン」(TBS系)がSNS上で話題となっている。
13日はお笑いコンビ・きしたかのの2人が「清春の新曲、歌詞を全て書き起こせるまで脱出できない生活」に挑戦するというもの。「清春荘」の一室に閉じ込められ、20分おきに流れる新曲「霧」の歌詞をホワイトボードに書き起こしていく。曲が終わった10分後に判定タイムが訪れ、すべて正解すれば脱出できる企画だ。
翌週の20日は「今年度分の予算が底をついた」との理由からほぼ再放送に。前週の内容に7カ所の違いをつくって放送し、番組HPでその答えを募集。すべて正解すれば番組のSPグッズが贈られるというアイデアで乗り切った。このあたりの機転が実に「水ダウ」らしい。
そもそも「清春の歌は何を言っているかわからない」という潜在的なモヤモヤを脱出企画と結びつける着想がユニークだ。さらには新曲の世界観や歌詞が視聴者に伝わり、清春のプロモーションにもなっている。企画そのものが面白く、誰にも損をさせない。このバランスを両立させてしまうのが、番組演出を務める藤井健太郎氏のすごさだろう。