NHK朝ドラ「虎に翼」に“幼少期シーンなし”の是非 ドラマ深みを増すために必要? そもそも前座扱い?
■「ヒロインを早く見たい」と願う視聴者も
「最近の朝ドラといえば、4作連続で幼少期の病弱設定が話題になりましたが、主人公の人生形成に大きな影響を与えた幼少期を描くと、設定が似通ってしまうというのもありますし、『見知った主演女優らを早く見たい』という視聴者の希望があると、どうしても幼少期シーンは前座のような扱いになってしまう傾向があるでしょう。今作で幼少期が描かれなかったことで改めて、ストーリー的にどうしても入れなければ成立しない場合以外は、幼少期シーンは回想でいいという意見が目立った印象です」(ドラマ制作関係者)
また、朝ドラ放送が20年春から週5話に減ったこともあり、子役が演じる幼少期シーンの数話よりも、大人時代のメインキャストのエピソードを充実させてほしいというニーズの高まりも一因といえるだろう。
「同じく女性の社会進出というテーマや、女学生時代からスタートした朝ドラとして想起されるのは堀北真希が主演を務めた12年度前期放送『梅ちゃん先生』ですかね。幼少期シーンがなくて成立する条件としては、主演女優がやはり童顔であり、制服着用シーンなどに違和感がないかという点もあると思います」(同)