陣内智則くんの一言で、自分のふがいなさに涙した…彼には大きな借りがある
事情を説明し「必ず間に合わせるのでもう少し時間をもらえないか」と相談を持ちかけたところ陣内くんの答えは「術後の状態がどう変化するかもわからないし、万一のことがあったら先生も普通の精神状態で書くのは無理やと思います。他の4本ができてるんなら、僕らのやつ(芝居)は僕らで考えますから、お父さんのことを一番に考えてあげてください。“本多先生が身内のことで仕事飛ばしよった”なんてこと絶対言わせませんから。これはぜひ僕らにやらせてください」と頭を下げてくれました。
その言葉がうれしかったのと、自分のふがいなさに涙があふれましたが、もし書けなかった時の迷惑を考えると、それこそ取り返しがつかないので、文珍師匠の了解も得て、陣内くんたちの厚意に甘えさせていただきました。この場を借りて陣内くんチームにはあらためておわびとお礼をさせていただきます。陣内くんたちの作った芝居はまさに「奇想天外」。私などとても思いつかない唯一無二の作品でした。
彼の性格から、私と同じように“借り”のある方が他にもいるんじゃないかと思います。ゴシップ報道で、一瞬悪役に見えても気が付いたらいつも通りになっているのには、そういう“好漢”な一面があるからではないでしょうか。コンプライアンスの厳しい昨今、噂が本当ならテレビ局も起用しないはずです。これからも欠かせぬテレビの顔として頑張ってください!