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本橋信宏作家

1956年、埼玉県所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。私小説的手法による庶民史をライフワークとしている。バブル焼け跡派と自称。執筆はノンフィクション・小説・エッセー・評論まで幅広い。“東京の異界シリーズ”第5弾「高田馬場アンダーグラウンド」(駒草出版)発売中。「全裸監督 村西とおる伝」(新潮文庫)が、山田孝之主演でNetflixから世界190カ国同時配信決定。

オーディションに“付き添いで行ったら受かってしまった”…は都市伝説か?

公開日: 更新日:

 友だちの付き添いで新人アイドルのオーディション会場に行って、たまたま自分も受けたところ、友だちは落ちて自分だけ受かってしまった。

 こんな都市伝説みたいなエピソードが昔から流布されている。押し出しの強い性格よりも無欲なキャラクターを印象づけたい、アイドルを売り出すための演出なのか。

 ところが“付き添いで行ったら受かってしまった”伝説は、どうも当たっているらしいのだ。

 数年前、美少女ぞろいのとあるプロダクションのマネジャーからこんな話を聞いた。

 そのプロダクションは、オーディションはやらず、もっぱら日々のスカウトで有力新人を発掘しているという。

 芸能界に意識が向いている少女よりも、バドミントンバレーボール、といった芸能界とは無縁の世界で日々を送っている少女のほうにこそ、磨けば光る原石が多いらしい。

 実際にそのプロダクションのある有望タレントは、ソフトボール部で日焼けして通学自転車をこぐところを、プロダクション関係者の目にとまり、スカウトされた。当人は芸能界入りなど考えたこともなかったために、説得するのが大変だったが、いざデビューすると超売れっ子になった。

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