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高倉文紀美少女・女優評論家

札幌市生まれ。女優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がける。映画パンフレット、芸能プロダクション・企業向け分析リポートの執筆も担当。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

飯豊まりえに「感情捜査官」は超適役 素顔の明るさと親しみやすさは若手でもトップ級

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 女優としては2015年放送のNHK朝ドラ「まれ」に出演して注目を集め、23年には野島伸司脚本の「何曜日に生まれたの」(ABCテレビ・テレビ朝日系)でGP帯連ドラ初主演。今年5月、NHKドラマ「岸辺露伴は動かない」でも共演した高橋一生との結婚を発表した。

 演技力の高さゆえにクールな役柄を演じる機会も多いが、素顔の明るさと親しみやすさは、若手女優の中でもトップクラスに入ると思う。その明るいキャラを生かして、20年には「M-1グランプリ」敗者復活戦でアシスタントをつとめた。

 飯豊に初めてインタビューしたのは9年前で、取材は撮影スタジオの一角でテーブルを挟んで行われたが、写真撮影のセッティングなどで周囲がバタバタしていたため、ICレコーダーを置く位置をどう工夫しようと迷っていたところ、彼女が「お話が聞きづらいでしょう」と言って自分からインタビュアーのすぐ左隣の席に移ってきてくれた。即断即決の行動だったので、17歳(当時)にして、なんて気配りができるコなんだ! と驚いたことを今でもよく覚えている。


「オクトー」は22年に放送された主演ドラマの続編で、今回バディーを組む元・日向坂46影山優佳との共演も注目される。飯豊は感情を読み取ることで真犯人を見つける特殊能力を持つ「感情捜査官」を演じている。

 普段から感情が豊かで、感情表現の演技が巧みな彼女にピッタリの役だ。今年の秋の夜長は、飯豊まりえが見せる、深くて胸に響く演技に心を委ね、お月見で癒やされるような気分で、じっくりと味わいたい。

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