室井滋さんに聞く楽しく生きるヒント「自分がワクワクするものを探して日々を楽しむことかな」
──執筆はいつ?
「昔は夜だったんだけど、今は夜いくら書いても全部ダメ。ダメだなって思ったら、寝て、朝起きるとまた違う考えが浮かんでくるから、朝書くことが多いですね。私ってヘンテコなことほど覚えちゃうので、そういうことを思い出して書きつづっています」
──本には不眠の話もありましたね。
「私の友達はお年頃で、みんな眠れない人だらけだから(笑)。みんな早朝の時代劇を見てます。時代劇はこれはこれでわかっていても面白いのよね。私は、家計簿のこととか、死んだら誰に知らせてもらおうかな、とか考えたり、そんなふうに“吐き出す”と寝ちゃうんです。吐き出していると頭の中が整理できるんですよ。私の銭湯好きもひとつの吐き出し作業かもしれません」
──芸能界に時代の変化はある?
「昔はホントに海外ロケとか多かったけど、今はなくなりましたね。例えば、九州の竹やぶで事件が起きた、なんて話だったら、昔なら九州でロケをするけど、今は現地の映像をライブラリーから入れて、千葉の竹やぶで撮影してできちゃう。すべて近くでできちゃうからロケで遠出する必要がなくなっちゃったんですよね。AIも登場して、変革期の渦中にあるなとは感じますね」