室井滋<下>役者として興味が持てる役が少なくなっている

公開日: 更新日:

 放送中のNHKドラマ「アイアングランマ2」(BSプレミアム、日曜22時~)では、シリーズ1に引き続き“人生初”の工作員役に挑んでいる。孫が生きがいの“アラ還ばあば”が、実は外交諜報活動で凄腕を発揮した「伝説の特殊捜査官」という役どころ。全速力で走り、屈強な男を相手に闘うシーンは苦労したかと思いきや――。

 昔取ったきねづかということか。中学では軟式テニス、高校は陸上部で体を慣らした青春時代を送ってきただけに、「スポ根気質で体を動かすことは好きなんです。役づくりを始めると、物語の本筋はそっちのけで楽しくなってしまうタイプ。プールに通って、水の中で腹筋200回といった筋力アップの特訓をやったのですが、苦に感じることはありませんでした」。

 アクション監督として有名な坂口拓氏に師事し、一瞬の小さな動きで相手を倒す実戦型のアクションを学んだ。アクションミステリーに求められる〈膨大なせりふ量を早口でしゃべる〉という“任務”も遂行した。

 特殊捜査官時代の相棒を演じる大竹しのぶとは、今ドラマで初共演。さぞ撮影は演技論で盛り上がったのだろうと思ったら、「食べ物やウワサ話に花を咲かせていた」と苦笑いする。意気投合し、プライベートでも一緒にご飯に行く仲になったというが、「実は大竹さん本人にもお話ししていない」マル秘エピソードがあるそうだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

  3. 3
    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

  4. 4
    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  1. 6
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

  2. 7
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  3. 8
    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

  4. 9
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  5. 10
    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ

    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ