著者のコラム一覧
スージー鈴木音楽評論家

1966年、大阪府東大阪市生まれ。早大政治経済学部卒業後、博報堂に入社。在職中から音楽評論家として活動し、10冊超の著作を発表。2021年、55歳になったのを機に同社を早期退職。主な著書に「中森明菜の音楽1982-1991」「〈きゅんメロ〉の法則」「サブカルサラリーマンになろう」など。半自伝的小説「弱い者らが夕暮れて、さらに弱い者たたきよる」も話題に。新刊「大人のブルーハーツ」好評発売中。ラジオDJとしても活躍。

何といってもボーカル「サリー」の曲の歌詞とタイトルがいい

公開日: 更新日:

アルバム「THE TIGERS 1982」(1982年2月5日発売)③

独特の存在感で名を上げ始めた岸部一徳(C)共同通信社

 このアルバム「THE TIGERS 1982」のベストトラックを挙げるとすると、シングルカットされた「十年ロマンス」は別格として、印象度でいえば、まずはB面3曲目の「ライラ」だろう。

 ただ、この曲はザ・タイガースというよりも、沢田研二のソロという印象が強い。だとしたら、…

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