冬ドラマで楽しめそうなのは「まどか26歳、研修医やってます!」芳根京子の嫌みない演技で好感
冬ドラマが続々とスタートしている。
昨年の10月ドラマのデキがよかった反動だろうか、これまで見た中ではこれ! と思うようなドラマはさほどなく……冬枯れの印象だ。
楽しめそうなのは芳根京子主演の「まどか26歳、研修医やってます!」(TBS系)。観月ありさの「ナースのお仕事」を彷彿させるコメディー調にシリアス少々。芳根演じる新人研修医の成長物語になるのだろうが、芳根の嫌みのない素直な演技には好感が持てる。
昨年亡くなった中山美穂が初回ゲストだった松岡昌宏主演の「家政夫のミタゾノ シーズン7」(テレビ朝日系)、武田梨奈が一人酒を楽しむ酒好きのための「ワカコ酒 Season8」(テレビ東京系)、大地真央の痛快ドラマ「最高のオバハン中島ハルコ~マダム・イン・ちょこっとだけバンコク」(フジテレビ系)、そして、「相棒 Season23」(テレ朝系)など、おなじみのドラマの新作もちらほら。やはりシーズンを重ねるだけあって、安定している。
「119 エマージェンシーコール」(フジ系)は消防局の通信指令センターを舞台にしたドラマで、清野菜名がフジ月9の主役に初めて挑む。清野演じる主人公の粕原雪は新人の指令管制員。「119番、消防です。火事ですか、救急ですか」と緊急通報対応するオペレーターだ。正直通販の注文を受けるオペレーターと大差ないのかな程度の知識で見たら、とんでもない。物販と人の命は比べものにはならない。その緊迫感たるや。
横浜市消防局全面協力の下に完全再現されたという消防指令センターのセットは大型のマルチディスプレーとシステム監視制御装置、LIVE映像通信システムを備えた本格仕様。119の向こう側がこんなことになっているというのがわかっただけでも価値あり。