モグライダーともしげの「自分である意味」は、相方の芝大輔が最も認めている
ともしげは「さんまになりたくてこの世界に入った」ほど明石家さんま好き(フジテレビ系「さんまのお笑い向上委員会」22年3月12日)。だから本来は、さんまのようにその場を回したい。けれど、それはできない。それどころか、ネタもまともにできなかった。
ともしげはモグライダー結成まで、10回ものコンビ解散を経験しているが、その理由は「シンプルにネタにならなかった」こと。噛んでしまったり間違えたところばかりがウケてしまい、相方に「全部捨てられて」しまった(テレビ朝日系「証言者バラエティ アンタウォッチマン!」22年6月6日)。芸人仲間の間では「ともしげと組んだら売れない」などとまで言われていたという。
もちろん多くの場合、そのポンコツっぷりで笑わすネタを作るが「“『あいうえお』と言ってくれ”ということくらいはできると思うじゃないですか。それができないから」(芝=双葉社「THE CHANGE」24年10月12日)というレベル。次元が違い、芝以外は生かしきれなかったのだ。
それでも芝はともしげに「俺はおまえのことだけを一生考え続けてる。とにかく信じてついてきてくれ」(テレビ東京系「ゴッドタン」23年3月11日)と言ったという。エゴサーチなどしなくても「自分である意味」を誰よりも、相方の芝が最も認めてくれているのだ。