元日テレ町亞聖さんがフリーアナとしての活動に加えて「ヤングケアラー問題」に取り組む理由
町さんはその後、浪人生活を経て立教大学に合格。奨学金制度を利用して大学へ通い、学業と介護を両立、日本テレビのアナウンサーとなった。
「今も多くのヤングケアラーが家族の問題を優先させ、将来の選択肢を狭めざるを得ない現実があります。まずはその状況を変えないと」
町さんも自らの経験を思い返してみると、新たな気づきがあったという。
「『十年介護』(2013年刊・小学館文庫/母親の介護から自宅での看取りまでをつづった著書)刊行当時、講演活動では主に母親の視点で話を組み立てていたのですが、ヤングケアラーという視点で改めて見直すと、私もやっぱり大変だったなと。もちろんヤングケアラーのみならず、その後訪れるダブルケアラー、ビジネスケアラーなど、大人になって以降も、いつ誰が直面してもおかしくない問題なのです」
昨年10月に上梓した「受援力」(法研)は、そんな人たちにぜひ知ってほしい情報がわかりやすく網羅された実用書だ。