著者のコラム一覧
高倉文紀女優・男優評論家

札幌市生まれ。女優・男優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がけるほか、テレビ番組や週刊誌などにコメントを提供。インタビューしたことがある現役の女優は300人以上を数える。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

奥平大兼(神崎拓斗役)が魅了するナイフのような切れ味の「硬質」演技

公開日: 更新日:

 2023年には「君は放課後インソムニア」で映画初主演(森七菜とダブル主演)したほか、ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(日本テレビ系)で生徒役を演じた(「御上先生」生徒役の窪塚愛流・山下幸輝・白倉碧空・夏生大湖も同作に出演していた)。

 クールな役を得意とする奥平が「御上先生」で見せている演技で印象的なのが、口の動きの使い方だ。セリフをしゃべっていないときにも口を半分開けて何かを言いたそうな雰囲気を見せたり、別のシーンでは、逆に口を真一文字に結んで内に秘める強い感情を感じさせた。

 奥平が演じている神崎は、TBSの学園ドラマでは先輩格にあたる「3年B組金八先生」でいえば、第6シリーズで上戸彩が演じた鶴本直に通じるカリスマ性と重さ、深さ、そして、慈しみがあり、作品を見る人を引き付けるところもよく似ている。上戸彩と同じように、奥平にとっても飛躍の作品となるだろう。

 最終回まで、その硬質な演技から目が離せない。(次回は蒔田彩珠

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