慶応幼稚舎の願書備考欄に「親族が出身者」と書くメリットは? 縁故入学が横行していた過去の例
「おじいさんが慶応の重鎮だったり、政財界の大物だったりすると、それだけで合格していた。そんなことはもうやめようというのが金子先生の主張だった」(同教授)
前述の通り、親と兄弟も願書に記入するのは氏名と年齢だけにした。さらには「親の素性など関係ない」という方針を徹底するように、保護者面接もなくした。
一方、ライバルの早稲田実業初等部は創設以来、入試の親子面接を続けている。「かつて親の入試とも称された幼稚舎が"らしさ"をかなぐり捨てたのとは対称的」と幼児教室経営者。「独立独歩」を校訓とする早稲田だが、小学校ではすっかり早慶が入れ替わったような感じである。
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「慶應ブランド」はいつの世も最強カードかと思いきや、思わぬ事件で権威に傷がついてしまった。関連記事【もっと読む】櫻井翔、猿之助、岸田首相長男で「慶応ブランド」危うし…芦田愛菜がイメージ回復の救世主?…では、「ダメ慶應」の面々と、それを跳ね返せる人員について伝えている。