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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

米兵目当てに六本木のクラブに通っていた“グルーピー”たち

公開日: 更新日:

 営業は夜9時ごろから朝方までが原則だが、客がいれば昼近くまでやっていた。男性客の大半は黒人だが、女性客はグルーピーと呼ばれる日本の女の子たち。タンクトップにピチピチのジーンズなどでセクシーさを演出。気になったのが香り。

「シャネルなどの香水を黒人は好まない。ココナツバターと呼ぶボディーローションが好きだから、女の子はみんな付けている」(グルーピー)

 全ては黒人好み仕上げだった。踊りも体を密着させたヒップホップダンス。まるで服の上からセックスしているようなかなりセクシーなダンスだった。

 踊りを通じて黒人と親密になり交際が始まるが、たいていは一夜限りだったようだ。店内では、ショットグラスに入ったテキーラを500円で売っていて、これを女の子に飲ませフラフラになったところで持ち帰りがパターンだった。深夜、肩に担いだ泥酔状態の女の子を公園のベンチに置きにくる黒人を目撃したこともあった。

 週末の朝方には身動きも取れないイモ洗い状態になるが、黒人同士の喧嘩も日常の光景だった。同じ黒人でもアフリカンなど国が違うと揉めるのは必然だった。喧嘩に備え屈強な体のセキュリティーが喧嘩する者を排除していた。

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