アイドルが頭を悩ませる…ストーカー化するファンの生態
今年3月、28歳の女性がジャニーズのマネジャーに対するストーカー行為で逮捕される事件があった。レアなケースだが、多くは芸能人を襲う。
松田聖子は1983年、沖縄でコンサート中にステージに上がってきたファンの男にスチール製工具で殴打された。係員に押さえられ逮捕されたが、聖子は失神状態のまま病院に運ばれた。幸い軽傷だった。「まさか観客の中から暴漢が現れるとは思わなかった」と改めて警備が強化されたが、時間とともに業界内でも忘れ去られていた。
悪夢が蘇ったのは2014年、岩手県で行われたAKB48の握手会。のこぎりを持った男がメンバー2人の手を切りつける事件だった。「会いに行けるアイドル」のキャッチでファンとの距離を埋めたことが逆に裏目に出たものだった。
2018年にはNGT48の山口真帆が新潟市内の自宅でファンの暴漢に襲われる事件も起きた。
「警察沙汰になれば、ファンに対しても厳重に注意喚起できますが、事件にならないストーカー行為のほうが実はやっかいです」と芸能プロ関係者が言うように、実は、表沙汰にならないストーカー的な事件が隠れている。