ドン・ファンの墓に「早貴」と刻まれ…命日に遺族が嫌悪

公開日: 更新日:

 他の弁護士にも訊いてみたが、田辺市の行為は「常識外れ」との回答が返ってきた。だが、田辺市の横暴はさらに続いていた。酒類販売業であったドン・ファンの会社「アプリコ」は廃止状態になっている。アプリコには酒を運搬するためにトラックなど7台の車があり、野崎幸助さん個人の所有になっていた。2年ほど前、それらの車は駐車場から姿を消し、田辺市は「市が保管している」と話していたのだ。

 しかし今回のベンツ売却で気になったので、改めてアプリコの車の行方について田辺市に質した。すると、「何台かは処分して(お金に)変えています。遺族に対して報告する義務はないと思っています。ウチが権利を持っていますから」と、担当者はシレっと言う。ただ、ベンツやトラックなどの売却の詳細については、「裁判のことがあるので話せません」と説明を拒むのである。権利を主張しながら、その内容について裁判を持ち出し誤魔化すのは全くフェアではない。

 しかも、だ。田辺市は遺産はもらうがドン・ファンを敬う姿勢は皆無である。この命日にも市側の墓参はなかった。

「昨年も今年も田辺市は命日に墓参しませんでした。幸助さんの遺産を貰うと主張するのであれば、人としての道があるでしょう」

 義姉はこう憤ったが、行政の側とドンファンの間には、さらに別の深い関係もあった。(つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  2. 7

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  3. 8

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  4. 9

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  5. 10

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  4. 4

    広末涼子は免許証不所持で事故?→看護師暴行で芸能活動自粛…そのときW不倫騒動の鳥羽周作氏は

  5. 5

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  1. 6

    【い】井上忠夫(いのうえ・ただお)

  2. 7

    広末涼子“密着番組”を放送したフジテレビの間の悪さ…《怖いものなし》の制作姿勢に厳しい声 

  3. 8

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  4. 9

    大阪万博は開幕直前でも課題山積なのに危機感ゼロ!「赤字は心配ない」豪語に漂う超楽観主義

  5. 10

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育