82歳・高倉健を支える 毎朝の「グラノーラ」はカラダにいいの?
<ヨーグルトをかけるとなお◎>
発売中の女性セブンに気になる記事が載っていた。高倉健(82)がテレビ番組で健康の秘訣を聞かれ、毎朝グラノーラを食べていると答えたことで、専門店に男性客が増えているという。
グラノーラとはシリアル食品の一種で、麦、玄米、とうもろこしなどの穀物を焼いて、ドライフルーツやナッツなどをミックスしたものだ。「ああ、ケロッグのことね」と思ったアナタは、典型的な“昭和人”。
それはさておき、確かに健サンは、朝食は毎日ナッツのたっぷり入ったグラノーラにヨーグルトをかけたものと決めているらしい。
さすが健サン、ぶれない男だが、毎日食べるのは、本当にカラダにいいのか? 横浜創英大名誉教授の則岡孝子氏(栄養学)がこう言う。
「グラノーラには食物繊維やビタミンB1が豊富に含まれています。食物繊維の摂取量が増えれば便通が良くなり、新陳代謝も活発になって太りにくい体質になります。脂肪や糖質の吸収を抑え、中性脂肪やコレステロールを体外に排出する効果もある。ビタミンB1は糖質をエネルギーに代謝する際に欠かせないもので、不足すると疲れやすくなったり、肥満になりやすくなって生活習慣病のリスクを高めます。精製された白米には、食物繊維もビタミンB 1もほとんど含まれていません。栄養のバランスを考えると、グラノーラはとてもカラダにいい朝食です」