スポーツ中の突然死を防ぐ「SpO2チェック」って?
スポーツをするのに適した季節だが、中高年は「心臓が発するサイン」に要注意だ。少し前の報告になるが、1984年から5年間に起きたスポーツ中の突然死645人のうち、心臓病による死亡が7割以上を占めていたという。
高血圧や糖尿病など何らかの疾患があったり、ストレスが強かったり、睡眠不足など日頃の不摂生で疲れがたまっていたりする時に、運動で心臓に負担がかかると、それが引き金になって心筋梗塞などを起こす。
「競技別では、59歳以下ではゴルフ、ランニング、水泳の順に、60歳以上ではゴルフ、ゲートボール、ランニング、登山の順にスポーツ中での突然死が多いです。必ず前兆があるので、それを見逃さないことが重要です」
こう言うのは、救急医療の第一人者である愛知医科大学・野口宏名誉教授(愛知県救急医療情報センター統括センター長)だ。野口氏に“前兆”と対策について話を聞いた。
「スポーツ中の突然死につながる心臓病は、6割以上が不整脈が原因です。次のような症状が出たらすぐに救急車を呼ばなくてはなりません」