エラの張った顔は要注意 「歯ぎしり」は全身を壊す危険な悪癖
「人はリラックスしていると、上の歯と下の歯の間に2~3ミリの『安静空隙』という隙間が空いています。歯ぎしりが強い人は日中も歯を噛みしめていることが多いので、普段から『咀嚼筋マッサージ』や『割り箸法』を実践して、いつでも無意識に安静空隙を保てるよう身につけてください。何度も繰り返し、脳に安静空隙を覚えさせることがポイントです」
咀嚼筋マッサージは、人さし指で頬のやや後ろ側にある咀嚼筋や、こめかみにある側頭筋をゆっくりマッサージするだけ。会議中や電車の中など、気付いたときに何度も実践しよう。
割り箸法は、あおむけに寝て口を軽く開け、割り箸を唇の間にのせて全身を10~30分程度リラックスさせればOKだ。
「しかし、長年にわたる悪癖は脳が覚えてしまったものなので、そう簡単には直りません。すでに肩こり、頭痛、虫歯、歯周病などの実被害がある人は、まず医師の診断を受けた方がいいでしょう」
歯の疾患によって歯が抜け始める平均年齢は51歳。そこから年々1本、2本と減っていくが、負担が大きい歯ぎしりを改善して歯を大切に使えば、70歳、80歳になっても自分の歯をより多く残すことができる。
今からでも遅くはない。