エラの張った顔は要注意 「歯ぎしり」は全身を壊す危険な悪癖
いわゆる「エラの張った顔」は骨格によるものと思われがちだが、実は歯ぎしりや噛みしめによって咀嚼筋が発達し、厚くなってしまったものだという。
■ある程度は自分で緩和できる
歯ぎしりの被害は口の周辺だけではない。
「筋肉は筋膜によってつながっています。咀嚼筋が疲労してくれば、首や肩の筋肉にも悪影響を及ぼし、頭痛や肩こりを引き起こします。また、平衡感覚をはじめいろいろな脳神経を必要以上に刺激してしまうので、めまいやさらには胸の痛み、呼吸困難などの原因にもなるのです」
もし、歯ぎしりの圧力によって右の歯が壊れた場合、バランスを取ろうとして体は左側に傾き、背骨が曲がってしまう。すると傾いている方の内臓や血管、神経が圧迫され、さまざまな病気につながっていく。
歯ぎしりを甘く見ていると、いずれ全身まで破壊される。気付いたら一刻も早く解消したい。
林医師によれば、歯ぎしりはある程度まで自分で緩和できるという。