安心して治療に専念 患者が医者に聞くべき5つのポイント
医師はサクサク診断・治療を進めていく。Aさんは不安でたまらなかったが、言われるがままにうなずくことしかできなかった――。
これでは、安心して治療に専念することは難しい。それを避けるために「患者が医師に聞いておくべき5つのポイント」を江田院長にまとめてもらった。例えばAさんのケースはこうだ。
【1】診断の根拠
なぜその病気だと診断したのか、その根拠を尋ねる。その病気をよく理解できていない医師はしっかり説明できない。ただ、中には時間経過によって症状がどう変化するかを見てみないと診断がつかない場合や、まず薬を飲んで効果を見て診断する「診断的治療」という方法もあるので、焦らず理解しておく。
「肺炎はレントゲンに写った肺の影を見て診断します。影の形が不整形で、星形のようにあちこちが尖っている場合、悪性(肺がん)の可能性も出てくる」
【2】他に考えられる病気
診断する際は、候補になる病気をいくつも挙げることが重要とされている(鑑別診断)。その候補をひとつひとつ分析し、根拠に基づいて消去していくことで正確な診断に行き着く。