肉体と神経くたびれ…肩凝りが全身痛「頚肩腕症候群」を招く

公開日: 更新日:

「上肢作業による動的・静的な肉体的疲労と、脳の慢性的な神経疲労の2つが要因となっています。肉体的疲労は本人や周囲も気づきやすいが、神経疲労はその度合いが分かりにくい。そのため、『まだ頑張れる』となってしまう。そして最初は首や肩のひどい凝り、腕の痛み、しびれるといった程度だったのが、次第に全身に痛みが広がり、仕事を続けるのが困難になる人が珍しくありません」

■精神的ストレスで一気に進行

「リストラで社員が減って仕事の荷重が大きくなった」「体調不良で仕事をする能力が落ちたのに仕事量はそのまま」といったことがきっかけになって、一気に症状が進むこともある。

睡眠や休養を十分に取れている時を『黒字』、仕事量がオーバーしている時を『赤字』とすると、1週間単位で調整して結果的に黒字にできれば、頚肩腕症候群にはならない。ところが、赤字が続くと、頚肩腕症候群に至り、重症化する恐れがあるのです」

 厄介なことに、レントゲンなどの画像診断では発見できない。整形外科に行っても「異常なし」「原因不明」と言われ、医療機関を転々とする人も少なくない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    楽天・田中将大の二軍テスト続行を明言…“外様”今江監督ならではの「常識的判断」

  4. 4

    「(菊池雄星を)高1で超えてやる」 天性の負けず嫌いが花巻東に進学した“本当の理由”

  5. 5

    斎藤元彦知事&代理人弁護士「時間差会見」のあざとさ…二人揃ってPR会社美人社長をバッサリ切り捨て

  1. 6

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  2. 7

    斎藤元彦知事が百条委トンズラで大誤算!公選法違反疑惑に“逃げの答弁”連発も「事前収賄罪」の可能性

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    「終わらない兵庫県知事選」の行方…新たな公選法違反疑惑浮上で捜査機関が動く“Xデー”は

  5. 10

    斎藤元彦知事代理人の異様な会見…公選法違反疑惑は「桜を見る会前夜祭」と酷似、期待されるPR会社社長の“逆襲”