食生活だけが原因じゃない 便秘と前立腺肥大症の深い関係
前立腺肥大症と並んで、食生活と関係ない便秘の原因として石井院長が指摘するのが、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニア、脊髄の損傷だ。
「ほとんどの内臓は、脳から出ている迷走神経に支配されています。ところが直腸や膀胱は、骨盤神経に支配されている。脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなどで骨盤神経に問題があると、便や尿が出にくくなることもあるのです」
便秘はやはり、放置してはならない。
■50歳で30%
前立腺肥大症は男性ホルモンの働きが関与していることは分かっているが、はっきりとはまだ解明されてないこともある。加齢とともに患者は増え、50歳で30%、60歳で60%、70歳で70%といわれている。主な症状は、尿の勢いが弱い、出始めるまで時間がかかる、排尿途中で尿が途切れる、頻尿、残尿感、尿が終わったと思って下着をつけると尿がタラタラ漏れる、などだ。