著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

「視神経乳頭陥凹」を指摘されたら症状がなくても必ず眼科へ

公開日: 更新日:

 緑内障は、日本では60歳以上の6人に1人が罹患(りかん)しているといわれています。視野が少しずつ欠け、進行すると失明に至る病気ですが、私たちは普段両方の目でモノを見ているため、どちらか片方の目の視野が欠け始めてもなかなか気がつきません。

 人間の体の仕組みとはすごいもので、視野が欠けていないもう片方の目が、欠けている目の分まで見え方をフォローするからなんです。特に視野の上部から欠けていくケースは、かなり気がつきにくい。緑内障は眼科でしか早期発見できないと認識すべき。リスクが高くなる40代以上の方は、定期的に眼科の検診に行って緑内障になっていないかをチェックするようにしてください。

 健康診断などで眼底検査を行うこともあると思います。この検査で「まだ緑内障にはなっていないけれど、そのシグナルがある」という、いわば予兆を見つけることができます。

 緑内障の兆候がない人の眼底は、視神経の出口にある「視神経乳頭」という場所が、真ん中から根っこが四方に生えているように見えています。そして目の一番底、つまり眼底には網膜という非常に薄い膜がピンと張られている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動