歯科インプラント やっていい人ダメな人(1)高額なのにはワケがある
入れ歯(義歯)、ブリッジと並ぶ、“歯を失った時の第3の治療法”として近年注目を集めているのが、歯のインプラントだ。この「インプラント」は、歯を失ったあごの骨に埋め込む人工歯根(インプラント)のこと。これを土台に、人工歯を取り付ける。
「日本口腔インプラント学会」のホームページには、興味深いデータが記載されている。インプラントの印象やイメージを聞いたもので、患者327人では「快適=72.2%」「インプラント治療による回復は信頼できる=52%」「健康的=39.4%」などプラスの回答が多いのに対し、一般400人では「快適=10%」「回復=6%」「健康的=5.3%」。かわりに一般で多いのは「保険が利かなくて価格が高そう=52.8%」「骨の中に埋め込む、あるいは異物を骨の中に入れるのは抵抗がある=28.8%」「怖い=20.3%」。これらは患者の回答率(それぞれ34.6%、7.3%、5.5%)を上回っている。
「『インプラントは高額』というのは実際によく言われることです。しかし具体的な内容は知らないことが多い」