出生数70万人割れの衝撃! ネットで溢れる「子どもはリスク」「子どもは無理ゲー」が示す暗い未来
《こうなることは分かっていた。だって自分が今、第一子や第二子を持つぐらいの年だから》《必然だよね。私はすでに子供どころか、結婚すら考えていない》
SNS上は衝撃や驚きといった声よりも、冷めた意見の方が少なくない。
厚生労働省が5日に公表した人口動態統計(概報)で、2024年上半期(1~6月)に生まれた赤ちゃんの数が前年同月比6.3%減の32万9998人となり、年間出生数が初めて70万人割れする可能性が高くなった、と報じられたことに対する反応だ。
厚労省の資料によると、出生数は1949年の269万6638人をピークに増減を繰り返しながら緩やかに減少。第2次ベビーブームの1973年(209万1983人)以降は右肩下がりの状況が続いている。
2022年の第1子出生時の母親の平均年齢は30.9歳。この年齢を単純に当てはめると、24年に子供を産んだ親が生まれたのは出生数が120万人前後で推移していた1990年代前半だろう。
父親の年齢もおおむねその前後とみられ、いわゆる就職氷河期といわれた年代からは少し外れるものの、規制緩和の名のもとに拡大された非正規雇用によって、雇用の不安定化や低賃金といった格差拡大を実感している人たちだ。