鼻炎やぜんそくの改善も 「ダニ」エキス新薬治療の最新事情

公開日: 更新日:

「複数のアレルゲンを持っている人が圧倒的に多いので、皮下注射が主流になると考えています」

 ただし、安易に飛びつくのは危険だ。高い効果が期待できる分、アナフィラキシーが起こりやすい。一歩間違えれば、アナフィラキシーショックで死に至ることもある。

「アレルギーの治療は“攻めの治療法”です。どれくらいの抗原の量を使うかは患者さんによって違い、医師の経験が問われます。アナフィラキシーショックを恐れて投与する量が不十分だと、効果も低くなる。だからこそ、ギリギリのラインまで投与でき、もしもの時は救命もできる専門医のもとで治療を受けなくてはなりません」

 免疫療法全般に言えることだが、治療期間は数年にわたり、その間は定期的に医療機関に通わなくてはならない。しかも、やってみなければ効くかどうかがわからない。画期的な治療法が登場したとはいえ、免疫療法は気合と根性が必要なことも頭に入れておこう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  3. 3

    佐々木朗希“大幅減速”球速160キロに届かない謎解き…米スカウトはある「変化」を指摘

  4. 4

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  5. 5

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 8

    「皐月賞」あなたはもう当たっている! みんな大好き“サイン馬券”をマジメに大考察

  4. 9

    ヤクルト村上宗隆「メジャー430億円契約報道」の笑止…せいぜい「5分の1程度」と専門家

  5. 10

    常勝PL学園を築いた中村監督の野球理論は衝撃的だった…グラブのはめ方まで徹底して甲子園勝率.853