健康食品の過剰摂取が招く「アレルギー症状」「肝機能障害」

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 体にいいといわれている健康食品は時に“毒”にもなる。国の機関も注意喚起を呼びかけている。健康ブームだからこそ知っておいた方がいい。

 花粉症の人は豆乳に要注意! 健康飲料として人気だが、昨年12月、国民生活センターが、豆乳や大豆を主な原材料とする飲料の摂取により、皮膚や粘膜のかゆみ、腫れといったアレルギー症状が発症したという相談が増えていると発表した。

 中でも、シラカバなどのカバノキ科の花粉症に悩んでいる人は、豆乳を飲んだことで「口腔アレルギー症候群」を発症する危険もあるという。カバノキ科の植物の花粉に含まれているアレルゲンタンパクが、大豆に含まれるアレルゲンタンパクと似ているためだ。

 肝臓にいいといわれている「ウコン」にも注意が必要だ。厚労省の調査によると、健康食品が原因として疑われる肝臓障害患者95人のうち、最多の36人がウコンを含む食品が原因だったという。

 また、肝硬変の60代女性が粉末ウコンを毎日スプーン1杯飲み始めたところ、2週間で症状が悪化して3カ月後には死亡した事例もある。

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