漫画家 槇村さとるさん(59) 更年期障害

公開日: 更新日:

 橋本病の治療と、植物由来のホルモン剤を取り入れると3カ月ほどで改善し、半年ぐらいでうつや不定愁訴から解放されました。

 一生に必要なホルモンの量はなんとスプーン1杯だそうです。微量ですが体全体を支配していることを初めて知りました。

 今は、できないことはあきらめる。不甲斐なさにイライラしていると肉体的にも精神的にもすごく消耗するんです。大切なのは、過去の栄光を捨てて今の自分に見合ったやり方を見つけること、だと思うのです。

 食生活ではタンパク質をたくさん取るよう言われているので、肉を食べるようにしています。でも、キムさんの好きなものを作ること、一緒に食べられることが一番です。

 そして男性の皆さん、更年期の妻は、あなたのことが嫌いなわけじゃないんです。

 私のようなケースもあるんだと心にとめていただいて、奥さんに優しくなっていただけたら幸いです。

▽まきむら・さとる 1956年、東京都生まれ。高校1年の時に「別冊マーガレット」で漫画家デビュー。90年代にレディースコミックという分野を確立させた漫画家の一人。「イマジン」「おいしい関係」「Real Clothes」などテレビドラマ化された作品も多い。42歳の時、選択的夫婦別姓制度がなされていないため、性人類学者のキム・ミョンガン氏と事実婚。更年期障害とホルモン補充療法などによる克服体験をつづった「ホルモンがわかると一生楽しい」(KADOKAWA)を上梓。

【連載】独白 愉快な“病人”たち

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

  2. 2

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  4. 4

    3人の婚外子…菊川怜の夫・穐田誉輝氏“暴かれたスネの傷”

  5. 5

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  1. 6

    橋本環奈のパワハラ疑惑のこと? 嵐・二宮和也の正月番組のワンシーンが視聴者の間で物議

  2. 7

    橋本環奈《山本舞香と友達の意味がわかった》 大御所芸人に指摘されていたヤンキー的素地

  3. 8

    大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果

  4. 9

    夏菜の二の舞か?パワハラ疑惑&キス写真で橋本環奈に試練…“酒浸り”イメージもそっくり

  5. 10

    いまや大谷ドジャースこそ「悪の帝国」だ…カネ&人気&裏技フル活用でタンパリング疑惑まで