<2>検査を受けて晴れ晴れとした気持ちになれた
ただ、日本での検診率は30~40%と低く(がん種によって違います)、キャンペーンをしてもなかなか増えていません。医療制度の違いもあると思いますが、アメリカやイギリスなどでは乳がん・子宮がん検診率は70%以上にも及びます。
検査を受けてがんがなければ、すっきりと晴れ晴れとした気持ちになれます。私もそうでした。
もし、がんが見つかったとしても、「いま、見つかってよかったんだ」と考えるべきだと思うのです。がんは1期から4期に分けられますが、1期(早期がん)であれば、胃がんでの5年生存率は99・1%、結腸がんで92・3%、直腸がんでは97.6%です。ほとんどが“助かる”といえるのです。
もし、治療となって心配があれば、ぜひ担当医に聞いてみてください。自分の体のことです。遠慮はいりません。
「ここの病院では、私のがんのステージでは5年生存率は何%ですか? ここ5年間で、手術で重篤な状態になった方は何%ですか? 亡くなった方はいらっしゃるのでしょうか?」
クリニカルインディケーターといって、その病院の最近の治療成績をホームページに公表している病院もありますから、ぜひ参考にしてください。
早く晴れ晴れとした気持ちに戻るためにも、早く治療を始めて早く治癒するためにも、検診は大切なのです。