■果たして必要か?
前立腺がんの腹腔鏡手術の診療報酬は約77万円(開腹手術は約41万円)。病院が投資を回収するためには、腹腔鏡手術を増やす以外に道はありません。また現場の医師たちも、せっかく入ったロボットを存分に使いこなしてみたいはずです。しかし、そういう理由で腹腔鏡手術が増えるとしたら本末転倒。適正な使用を期待したいものです。
各病院のホームページから手術支援ロボットの有無を調べたところ、上位15病院のうち14病院で、すでにダヴィンチが使われていることが分かりました。熊本中央病院だけは、手術支援ロボットのことが一切書かれていなかったので、まだ導入されていないのかもしれません。