真夏の常識は当てはまらず 5月の熱中症はこんなに危険
則岡名誉教授は、「中学1年、高校1年のお子さんを持つ親御さんは、運動クラブの活動時の熱中症対策にも気を配った方がいい」と指摘。
新しい環境にようやく慣れ、クラブ活動に本腰を入れ始めるのが5月だ。ただ、通学時間やそれに伴う起床時間の変化などで、体は思っている以上にストレスを感じている。加えて、上級生とは体力が大きく異なる。
「それら上級生と同じ練習をすることで、体にかかる負荷が大きくなるのでしょう。初夏に熱中症を起こした新入生の話をよく聞きます」
則岡名誉教授が、5月ならではの熱中症対策として推すのが牛乳。特に運動後のコップ1杯の牛乳が効果的だという。
「牛乳に含まれるアルブミンという成分の働きで、体内の血液量が増え、体温調節機能の働きが良くなります。5月から始めると、この夏の熱中症のリスクを低くするのに役立つでしょう」