著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

肝臓がん手術なら若者は「切除」 高齢者は「ラジオ波焼灼」

公開日: 更新日:

 肝臓がんの男女比は2:1。そこで男性の年齢別手術件数を、新規患者数・死亡数と合わせて〈表〉にまとめました。表の「切除術」は開腹と腹腔鏡の合計、「ラジオ波等」はラジオ波焼灼法とマイクロ波凝固法の合計です。

 20代以下の患者は遺伝などの要因によるもの。特に10代以下は小児がんのひとつとして医療費助成の対象になります。小児がんでも可能な限り手術を行いますが、NDB公開データではゼロ件となっていました。30代、40代の患者は少なく、増えるのは50代から。本格的な肝臓がん年齢は60代からで、70代がピークになっています。

 死亡数は患者数の増加とともに増えていきますが、50代までは新規患者数の半分以下に抑えられています。比較的若年の肝臓がんは、治癒率・延命率が高いということです。80代では死亡数が新規患者数を上回っています。70代以前に肝臓がんを発症した患者の中に、80代まで延命して亡くなった人が(正確な数字は分かりませんが)いたわけです。

 手術件数にはいくつかの特徴が見られます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に