【足首の捻挫】直後にテーピングをしてはいけない
その後の「挙上(エレベーション)」は、体を休めているときは捻挫した足を心臓より高く上げることを意味している。患部の血流を増やさないためだ。この4つの処置は、どれも患部の安静を保ち、腫れを防ぐことを目的としているという。
では、どの程度の捻挫であれば、早く受診するべきなのか。捻挫の程度は、大きく「靱帯が伸びる(1度)」「靱帯が部分的に切れる(2度)」「靱帯が完全に切れる(3度)」に分けられる。
「3度では、足首がパンパンに腫れて紫色(内出血)になり、足を着くと強烈な痛みがあります。軽くひねった程度で、少し痛みがあるが歩けるようなら、あまり心配はないでしょう。いずれにしても、足を着いて痛みが強ければ、すぐに受診するべきです。放置して靱帯が伸びたまま治ってしまうと、捻挫を繰り返しやすくなり、足首の変形の原因になります」
スポーツ選手では3度の場合、選手生命に関わるので、ギプスで固定をしたり、手術が必要になる場合があるという。また、捻挫だと思っていても、骨折の可能性もある。骨折していて骨がズレてしまうと、手術が必要になるので十分注意しよう。