乳酸菌を活用 世界初の経口薬によるHPV標的免疫療法を開発
前がん病変の患者(17人)を対象に1日1回、20日間服用する臨床研究が行われている。その結果では、最も適量の1グラムを服用した10人中8人が手術を回避できるまでに改善。
うち3人は20日間の服用だけで前がん病変が完治したという。
「免疫療法の有効性には個人差があるでしょう。治験を進めるとともに、今後はどういう人に効果が高いのか予測するコンパニオン診断の方法も考えたいと思います」
▽千葉県出身。1993年東北大学医学部卒。東京大学医学部産婦人科など勤務後、2003年米ハーバード大学留学。11年東京大学医学部産婦人科講師、13年同准教授。16年9月から現職。〈所属学会〉日本産婦人科学会専門医・指導医、日本婦人科腫瘍学会専門医・指導医など。