「腰痛の8割は原因不明」は間違い 痛み解消最新ポイント

公開日: 更新日:

「この研究では、心理的要因(ストレス)だけから起こる腰痛がごく少数であることも明らかになりました。腰痛が長引くことで、心理的要因が加わるのです」

 同様の結果は、別の研究グループの結果でも出ている。これら研究結果を踏まえた、腰痛治療のポイントは次のものだ。

■3大危険兆候を見逃さない

 腰痛は「危険な腰痛(1%)」「神経症状を伴う腰痛(20%)」「深刻な原因のない腰痛(80%=非特異的腰痛を含む)」の3つに大きく分類される。

「危険な腰痛」とは、がんや大動脈瘤などの内臓疾患、がんの転移や多発性骨髄腫などの腫瘍、結核性脊椎炎などの感染症。また、「神経症状を伴う腰痛」は、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、椎体骨折など。この2つの腰痛であれば、病院での治療が必要になる。

 そこで要注意なのが3大危険兆候だ。

「『安静にしても痛む』『体重減少が顕著』『発熱』のどれかがあれば“危険な腰痛”と見なし、できるだけ早く病院に行き、手術や専門診療科での処置が必要です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」