著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

腰痛には“プラセボ”が効く?

公開日: 更新日:

「プラセボ効果」をご存じでしょうか。プラセボとは、有効成分を含まない薬のことを指します。通常は乳糖やデンプンなどでつくられた錠剤やカプセル剤のようなもので、理論上は人に投与しても何の影響もありません。ところが、プラセボを投与すると、例えば痛みなどの症状が改善することがあります。このように、有効成分を含まないプラセボがもたらす治療効果を「プラセボ効果」と呼びます。

 慢性的な腰痛を訴える人に、プラセボを投与するとどのくらいプラセボ効果が表れるのかを検討した研究論文が報告されました。

 この論文は「国際疼痛学会誌」(2016年10月13日電子版)に掲載されたもので、3カ月以上続く慢性的な腰痛を持っている97人(平均44歳)が対象となりました。

 被験者は、「プラセボであることを知ったうえでプラセボを服用するグループ」と、「標準的な腰痛治療を受けるグループ」にランダムに振り分けられ、3週間の治療が行われました。

 腰痛の重症度は、軽症から重症まで0~10点で評価し、研究開始時からの点数変化を検討しています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」