話題の“物忘れ市販薬” 本当に記憶力アップにつながるのか

公開日: 更新日:

 年齢とともに増える物忘れ。その原因は、海馬にある神経細胞の機能低下にあった。最近は「物忘れが改善する」とうたう市販薬もあるが、はたして効果のほどは?「くどうちあき脳神経外科クリニック」の工藤千秋院長に聞いた。

「市販の物忘れ改善薬の主成分は、オンジエキスです。オンジは加味温胆湯という漢方薬に含まれる生薬で、昔から物忘れに効くといわれています」

 2015年、厚労省が一般用医薬品の生薬使用に関するガイドラインを定め、オンジエキスを含む物忘れ改善薬を市販できるようになった。この改善薬はあくまで物忘れの生薬製剤であり、認知症の西洋薬とは別物だ。厚労省は、認知症患者が適切な治療を受ける妨げにならないよう、注意喚起することを製薬各社に求めている。

「市販薬にオンジエキスがどの程度入っているか分かりませんが、もともと漢方薬の成分なので、医師や漢方医に処方してもらうのが確実かもしれません」(工藤院長)

 一方、「眞田クリニック」の眞田祥一院長は、市販薬について「まだ効果は分からない」としながら、こう語る。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動