中咽頭がん<2>「口頭で社員に指示ができない経営者などいるものか」

公開日: 更新日:

 父と実弟は、「生存率が高い1つ目の治療法がいい。声が出なくなっても、何としても生きてほしい!」と切願した。しかし、三枝さんは、「声の出ない人生なんて考えることができませんでした」と言う。

■副作用で体調は日に日に悪化

 社員200人を抱える宝飾会社の副社長である。「口頭で社員に指示ができない経営者などいるものか」と、治療法を2つ目の「化学療法併用放射線治療」に懸けることに決めた。

 11月24日、入院した初日から点滴で抗がん剤(シスプラチン)を投入。この点滴を3クール(1クールは3週間)続けた。

 同時に、月曜日から金曜日までの5日間、時間にして約20分、「強度変調放射線療法」を33回受けた。入院は年を越えた。

 正常部位に放射線が当たらないように顔、首を固定し、その周りを機器がぐるぐると回る。

 抗がん剤や放射線の副作用で、日に日に体調が悪くなった。困ったのは食事が喉を通らないこと。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  3. 3

    佐々木朗希“大幅減速”球速160キロに届かない謎解き…米スカウトはある「変化」を指摘

  4. 4

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  5. 5

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 8

    「皐月賞」あなたはもう当たっている! みんな大好き“サイン馬券”をマジメに大考察

  4. 9

    ヤクルト村上宗隆「メジャー430億円契約報道」の笑止…せいぜい「5分の1程度」と専門家

  5. 10

    常勝PL学園を築いた中村監督の野球理論は衝撃的だった…グラブのはめ方まで徹底して甲子園勝率.853