遺伝性乳がん・卵巣がんの医師からの情報提供は2割

公開日: 更新日:

 遺伝性乳がん・卵巣がん(HBOC)について医師からの情報提供は2割にとどまる――。乳がん・卵巣がん患者を対象にした製薬会社「アストラゼネカ」の調査で判明した。

 乳がん、卵巣がんには、親から受け継がれた特定の病的な遺伝子変異が要因となるものがある。それがHBOCだ。

 HBOC患者は、一般の人よりも乳がん発症率が6~12倍、卵巣がん発症率が8~60倍高いといわれている。遺伝子検査で調べられ、HBOCであれば予防的に乳房の切除や卵巣・卵管の摘出で将来の発症を回避する手があるが、日本では遺伝子検査も含めて保険適用ではない。

 今回の調査では、6割以上の患者が遺伝性の可能性について医師からの情報提供を希望。また、自身の「がん家族歴」把握度は非常に高く、HBOCについて説明を受けた患者の7割が自身のがんとの関連性を意識したことも分かった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  2. 2

    五輪ニッポン「破産」するスポーツ団体が続出か…JOCは早くも助成金の大幅減額通達

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  4. 4

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  5. 5

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸300億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  5. 10

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは