高血圧・糖尿病・脂質異常症なら 目のチェックは怠らない

公開日: 更新日:

「血管から漏れ出した血液は毒として働き、周囲の視細胞が死んでいきます。さらに網膜の機能も低下する。結果として、見え方や視野に異常が生じます」

■症状はある日突然…

 閉塞がどこに起こるかによって、網膜静脈閉塞症は2種類に分かれる。

 ひとつは、網膜内の静脈が閉塞する「網膜静脈分枝閉塞症」。もうひとつは、視神経内の静脈が閉塞する「網膜中心静脈閉塞症」。どちらに起こるかは、動脈と静脈の交差の仕方などが関係しており、動脈硬化の進行具合とは一致しない。

 網膜静脈分枝閉塞症では、静脈の閉塞部分によって、自覚症状がほぼない人から、「目のかすみ」「視野が欠ける」「出血したところが黒っぽく見える」「ものが歪んで見える」などの症状で異常に気づく人、または急激な視力低下に襲われる人までさまざま。

 一方、網膜中心静脈閉塞症は、冒頭で挙げた「昨夜までしっかり見えていたのに……」のように、急激に症状が出てくるケースが珍しくない。

「網膜内の静脈の一部が閉塞する網膜静脈分枝閉塞症と違い、網膜中心静脈閉塞症では視神経で閉塞が起こるため、網膜全体に血液や水分が漏れ、全視野にダメージが起こります。圧迫程度によっては、治療を受けても完全失明を免れられないことがあります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない?

  2. 2

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  3. 3

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  4. 4

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    渡辺裕之さんにふりかかった「老年性うつ」の正体…死因への影響が報じられる

  2. 7

    水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    菊川怜は資産400億円経営者と7年で離婚…女優が成功者の「トロフィーワイフ」を演じきれない理由 夫婦問題評論家が解説

  5. 10

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”