減らしたい・やめたい 「生活習慣病の薬」との付き合い方
「低血糖を起こしにくく太りにくい。膵臓にも負担をかけません」
■脂質異常症
「LDLコレステロールが高い人に効く『スタチン』と、中性脂肪が高い人に効く『フィブラート系』の併用は、原則的に私はしないようにしています。横紋筋融解症という副作用が生じやすくなるからです」
ただし、脂質異常症でLDLコレステロールが高い場合、薬を使わないと数値が下がりづらい。スタチンは投与するが、中性脂肪に関しては、まずは食生活改善で対処する。
「脂質異常症は基準値を超えれば必ず薬、とはいえない側面があります。たとえば、LDLコレステロールと中性脂肪の両方が高ければ、心血管障害のリスクがより高い“超悪玉”と捉え、すぐに薬物治療を開始すべき」
しかし、喫煙習慣やほかの生活習慣病がないなど、心血管疾患のリスクが少ない患者さんでは、基準値を超えていても薬がまだ不要の場合がある。
■痛風・高尿酸血症
尿酸排泄促進薬と尿酸生成抑制薬の2タイプの薬がある。