26年ぶりの報告 「ギラン・バレー症候群」日本発の新治療法

公開日: 更新日:

「結果は、4週時点で自力歩行まで回復した方の割合はエクリズマブ群で61%(プラセボ群45%)、24週では92%(同72%)。さらに走れるまで回復した割合は24週で74%(同18%)です。走れるということは筋力が完全に戻って、元の生活に復帰できるということです」

 エクリズマブとの関連が否定できない重篤な有害事象として、アナフィラキシーと脳膿瘍が一部認められたが、いずれの患者も回復したという。今後は、企業主導による第Ⅲ相試験が進められる予定だ。

 新規治療が早く臨床現場で使えるようになり、従来の治療法では抑えられなかった重症患者の後遺症が大幅に減ることを期待したい。

▽1984年千葉大学医学部卒。99年豪州・プリンスオブウェールズ神経科学研究所に留学、2001年千葉大学大学院医学研究院・神経内科学講師、08年から現職。〈所属学会〉日本神経学会理事、日本神経免疫学会理事、日本神経治療学会理事など。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ