著者のコラム一覧
神崎浩孝医学博士、薬剤師

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

添付書にも記載 飲むと「悪夢」をみる薬は意外に多い

公開日: 更新日:

 睡眠に関連した副作用に「悪夢」があります。薬の副作用で悪夢なんて起こるわけがないと思うかもしれませんが、実際に薬の添付文書に「悪夢」と記載されているものがあるのです。しかも、そうした薬の種類は意外と多いので驚きです。

 また、不眠のために飲んでいる睡眠導入剤によっても悪夢が起こるというから不思議です。眠れないから睡眠導入剤を飲んだら、眠れたのはいいが悪夢を見るようになった――となれば、なんとも残念なことです。

 悪夢の副作用が報告されている代表的な薬は狭心症や不整脈に用いられる「プロプラノロール」などの薬、あるいは中枢神経に作用する「ベンゾジアゼピン系」の睡眠導入剤や抗不安剤、抗うつ薬などの薬が挙げられます。

 悪夢の症状は、難しい言い方をすれば、レム睡眠時(眠りの浅い時)に恐ろしい内容の鮮明な夢によって睡眠から急速に途中覚醒する現象のことで、平たく言えば「うなされてハッとして起きてしまう」といったものです。

 小児に起こることが多く、大人でも発熱、ストレス、過労やアルコール摂取によって引き起こされるとされていますが、薬の副作用でも表れます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」